PLUGO JOURNAL

NEWS

乳牛から絞らなくてもいい― 環境にやさしい新時代のミルク

FOOD | 2021.10.25

SHARE

乳牛から絞らなくてもいい― 環境にやさしい新時代のミルク

私たちの毎日の食卓に欠かせないミルク。

そのまま飲むほかにも、ヨーグルトや生クリーム、チーズなど、ミルク原料の乳製品はクリーミーでやさしくて、多くの人に愛されている。

そのミルクは乳牛から取れるお乳であることは誰でも知っているが、実は「乳牛から作られないミルク」の研究開発が進んでいることは知っているだろうか?

イギリスのある記事によると、この研究の大きな理由は、地球温暖化の進行を防ぐため。

ミルクとしてだけではなく、さまざまな乳製品のために世界中で飼育されている牛の数はなんと10億頭を超える。
そしてその牛一頭一頭の吐く息やおならに含まれているのが、メタンガス。地球温暖化の原因になるといわれるこのメタンガスは、牛1頭から1日160~320リットルも放出されていると言われており、人類がその活動から生み出している温室効果ガスの4%を占めている。乳業の持続可能性に直結する問題だ。

Turtle Tree Lab.が行ったこの研究の結果、なんと牛の「細胞」から牛乳を造りだすことに成功したのだという。つまり、牛を育てる必要がないためその生命活動とともに排出されるメタンガスの心配もない。

今のところ、牛以外にも、羊やラクダ、ヤギなどの細胞でも成功しているそうだ。

これからの時代、「ミルクは牛のお乳」という概念が変わるかもしれない。


SOURCE: The ‘green’ milk made from cells

SHARE

TEXT:
俵谷千尋 ( facebook / Twitter / Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。いろいろな国の文化の違いや食事など知ることが大好きです。海外渡航歴27ヵ国。人生で100ヵ国達成が目標です!

recommend

RECOMMEND

COPYRIGHT PLUGO ALL RIGHTS RESERVED.