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必需品だからこそサステナブルに廃棄処理を。土に還る植物ベースのマスク

SDGS | 2021.11.18

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必需品だからこそサステナブルに廃棄処理を。土に還る植物ベースのマスク

今やマスクは生活必需品となった。コロナ禍になってから、世界中で毎月約1,290億枚もの使い捨てマスクが廃棄されているというのだから、その数には驚愕するばかりだ。

使い捨てマスクの素材は不織布やポリエステル、プラスチックが多い。これらは自然分解できないのでどうしても焼却や埋め立て処分となり、環境汚染が大変深刻な問題になっている。

そのような問題を解決すべく開発されたのが今回ご紹介する新しいマスク「OCEANSHIELD」だ。

アウトドア用品やマスクを販売するアメリカの企業、「G95」が開発したこのマスクは、見た目は普通の使い捨てマスクと変わらない。しかし注目すべきはその素材だ。

マスクのフィルター部分だけではなく、耳ヒモからノーズブリッジまですべて、植物性のPLA樹脂(ポリ乳酸)でできている。PLA樹脂の大きな特徴は生分解性プラスチックであること。土に埋めると微生物によって分解されるので、だいたい90日ほどで完全に土に還り、あとは何も残らない。

それだけでもすごいのだが、さらに驚くべきはマスクの使用後だ。使用し終えたマスクは、ゴミ箱に捨てるのではない。最初にマスクが送られたときに入っていた封筒の中に入れ、それを販売会社まで送り返すだけだ。送料はもちろん無料。

封筒で送り返された使用済みマスクは廃棄されることなく、また新しいマスクへと生まれ変わる。

本来我々の健康を守るためのマスク。それを使用する私たちは、持続可能なマスクの使用を心がけるべきだ。
このマスクを選択することで、毎月約1,290億枚という数が少しでも確実に減らせるはずだ。

OCEANSHIELDは、G95の公式Webサイト内で30枚79$(アメリカドル)で購入できる。

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SOURCE: New Plant-based Biodegradable Masks Close the Recycling Loop with Free Return of Used Ones

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TEXT:
俵谷千尋 ( facebook / Twitter / Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。いろいろな国の文化の違いや食事など知ることが大好きです。海外渡航歴27ヵ国。人生で100ヵ国達成が目標です!

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