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ロシアブランドが挑戦!ゴミ山をサステナブルファッションへ

FASHION | 2021.10.25

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ロシアブランドが挑戦!ゴミ山をサステナブルファッションへ

ロシアのファッションブランド99Recycleが、サンクトペテルブルクのゴミ山問題を解決するために、ゴミから新たな価値を生み出そうと取り組んでいる。

 

ファッション業界は、廃棄物の量や種類が環境を汚染する最も大きな業界であると度々問題視されている。

そんな状況を受け、2021年の春夏ストラテジー(SS21 Strategy)では「サステナビリティ」を掲げ、リデュース(削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)を念頭に、有名なブランドがランナウェイに登場するケースが増えた。

99Recycleは経済的に成り立つサステナブルなファッションを作り出すことを目的に活動しており、2020年のサンクトペテルブルク賞で「Recycle/Upcycle Project of the Year」を受賞。現在ではバッグ、筆箱、ノートパソコンのケース、さらにはステートボードや自転車をゴミから作り出して販売している。

サンクトペテルブルクのファッションハウスは、ゴミ処理場からインスピレーションを受け、具体的には街は都市の郊外にある広大なゴミ山が21世紀の使い捨て文化の証となっているとのこと。

また、99Recycleは、プラスチックの回収を支援する様々な慈善団体と協力している取り組んでいる。Covers for Kindnessもそのうちの一つで、古いプラスチックの蓋やカバーを集め、色ごとに分類して届けており、このプロジェクトの責任者であるMaria Kutuzovaによると、これまでに70トン以上のプラスティックを回収したそうだ。

99Recycle共同創立者であるAnton Rykachevskiy氏は「人類はゴミ問題を解決する必要があり、それを解決せずに前に進むことはできない。今現在も多くのゴミが発生しており、我々は周りの人たちを刺激し、より良い方向に導く役割を担っています。ゴミと思われるものを回収し、人々はそれをリサイクル可能素材と呼びますが、それはいい兆しです。そして以前はリサイクル可能素材で作られていなかった、クールで特別なものを作り出します」と述べている。

ロシアではゴミを捨てる文化が根強く、99Recycleはゴミから製品を作り出すだけではなく、自分たちの街が悪い習慣から抜け出し、時間と共に山を削って塵にしてくれることを祈り、サステナビリティやリサイクルの様々な方法について講演会を開催している。これからの活動もぜひ注目したい。

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TEXT:
倉若太一 ( Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。企業・利益中心の開発はいかがなものかと疑問を持ち始めました。いつまでもあると思うな親・金・資源。

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