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世界初の歯磨き粉ディスペンサーで環境に優しい歯磨き

SDGS | 2022.01.19

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世界初の歯磨き粉ディスペンサーで環境に優しい歯磨き

毎日の歯磨きに欠かせない歯磨き粉。
虫歯予防に効果的なフッ素が含まれているものや、歯周病予防・ホワイトニングなどに効果的な薬用成分が配合されているものなど、悩みに応じた多くの種類の歯磨き粉があり、こだわりを持って選んでいる人も少なくないだろう。

しかし、実はほとんどの歯磨き粉のチューブがエコではないことをご存じだろうか?

プラスチックチューブはリサイクルが難しく、分解されるには500年以上かかるとも言われているが、世界中で年間約9億本ものチューブが廃棄されているのだそうだ。

この点に注目したイギリスの歯科ブランドHappier Beautyが、なんと「歯を磨く」ことで地球環境に貢献できるかもしれない商品を開発したのだという。

 

今まで、チューブを使用しないタブレット型歯磨き粉も開発されているが、その多くはフッ素を含んでおらず、歯磨き粉の性能としては欠けている部分があった。

今回Happier Beautyは、世界初の詰め替え可能な「歯磨き粉ディスペンサー」の開発に成功したのだ。

同社は既に100%リサイクル可能な歯磨き粉チューブを開発しており、それはアルミチューブにリユース可能なプラスチックの蓋がついているものだったが、さらなる二酸化炭素排出量削減のために、より循環型の商品を作りたいと考えていたのだという。
そして、今までありそうでなかった歯磨き粉ディスペンサーを開発したのだ。

アルミニウムと50%の再生プラスチックでできたこのディスペンサーは、既に普及しているハンドソープやシャンプーの詰め替え容器と同じように機能し、何度でも使用することができる。

 

更に詰め替え用のカプセルは生分解性であるため、使用後に土に埋めることもできるし、生ごみと一緒に廃棄しても環境を汚染することがないのだという。

「リサイクルだけでは気候の危機を救えないことが明らかになりつつあります。私たちは、歯磨き粉メーカーとして世界で初めて、詰め替え可能なディスペンサーを作ることにより、さらに一歩前進しました。食品や美容の分野では詰め替え用ディスペンサーが普及していますが、デンタルケア市場の革新は今まで遅れていたのです。」と、同社の創設者Faye Wilson氏は述べている。

毎日欠かさず行う歯磨き。
「脱プラスチック」というとストローやビニール袋に目がいってしまいがちだが、歯磨き粉の選び方ひとつでも地球環境に貢献できるのだ。
サステナブルがまだ身近でない方にも、毎日の小さな習慣からアプローチできることを示すいいサインになりそうだ。


Source :Clean up your morning routine with the world’s first refillable toothpaste

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TEXT:
倉若太一 ( Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。企業・利益中心の開発はいかがなものかと疑問を持ち始めました。いつまでもあると思うな親・金・資源。

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